2016年8月31日

がんばれ!NHK

弁護士 小賀坂徹です。

 

昨日書いたバリバラの『検証! 障害者×感動の方程式』は、9月2日0時(1日24時)に再放送が決まったようだ。

ネットでもまだ観れると思うけど、見逃した方はこちらもどうぞ。

 

さて、NHKもなかなかやるなと思ったところだが、さらにそれより前の8月26日に放映された「解説スタジアム」も評判になっている。

 

テーマは『どこに向かう 日本の原子力政策』で、7名の解説委員が原発再稼働、核燃料サイクルなどについて議論をした内容だ。

 

こに向かう 日本の原子力政策

(クリックすると別ウインドウが開きます。)

 

NHKは、特に籾井会長就任後、政府のプロパガンダに特化した様相を色濃く呈していて、解説委員もその一員としか思えなかった。

実際、東京オリンピック問題を扱った番組でも、解説委員は「オリンピック開催の第1の目的は『国威発揚』」といっていたくらいだし。

 

でも「解説スタジアム」の7名の解説委員は、現在の政府の原子力政策について、

取材に基づく確かな情報と豊富な知識をもとに、実に整然と説得的に議論を展開し、政府の原発政策を正面から批判している。

「政治論」でなく、確かな知見をもとに語られる内容に、いちいち頷かされるのである。

原発問題を考えるうえで、必見の番組といえるのではないだろうか。

 

「バリバラ」といい「解説スタジアム」といい、ジャーナリズム精神に溢れた番組がNHKで制作されていることは、この上なく心強い。

 

もしかしたら、内部では様々な批判があるかもしれないし、今のNHKでこうした番組を作ることは勇気のいることかもしれない。

 

だからこそ、こういた良質の番組にボクらちゃんと拍手をおくることがとても大事だ。

 

この2つの番組はジャーナリズムの本質を改めて教えてくれたように思う。

これからもこんな番組を期待したい。