2024年5月29日

ACL決勝

 事務局Mです。

 5月24日深夜から26日にかけて、UAE(アラブ首長国連邦)へ、ACL決勝戦の視察をしつつ、横浜F・マリノスをサポート、応援しに行ってきました。

 事務所からは黒澤弁護士、Hさん、私の3名が渡航しました。

 マリノスはACL(アジアチャンピオンズリーグ。J1リーグ年間順位1、2位のチームと天皇杯優勝チーム、予選プレーオフからの出場権が年間順位3位のチームに与えられる大会です。)へ何度か出場しているものの、1度も優勝したことがなく、ベスト16が最高順位でした。今大会、はじめて決勝まで進出し、1stレグでは2-1で勝利、2ndレグで同点もしくは勝てば優勝という、あと一歩のところまでたどり着きました。

 今回は悔しい結果となりましたが、その悔しい気持ちと、感じたことを残しておきたいのでブログとしてご報告させていただきます。少し長くなりますが、お時間があればお付き合いください。

 24日23:45のエミレーツで関西国際空港よりドバイ空港へ。直行便で約11時間のフライトです。羽田や成田からも就航していますが、同じように応援で渡航するサポーターが多いのか、満席になってしまっていたため、今回は関西国際空港から出発しました。

 朝5:15にドバイ空港へ到着。ドバイ空港のイミグレーションは本当に簡素で、質問もほぼなく、写真を撮って終わりと聞いてはいましたが、私は「(英語で)横浜から?Good Luck!」と言われとても嬉しい気持ちになりました。今回の試合はUAE全土で中継していたようで、この方も何かしらで試合のことを知っていたのかもしれません。

 試合は現地時間20時からなのでそれまで街中へ観光へ向かいました。

 まずは世界一高い建造物、ブルジュ・ハリファへ。展望台は124階にあり、高速エレベーターで移動します。

 ここから見るUAEの景色は圧巻でした。ドバイは開発が進んでいるものの、砂漠地帯もおおく残っていて、ここが日本から遠い中東の地なのだなということがよくわかります。

 高所恐怖症の黒澤弁護士が早々にリタイアしたため、つぎは地上のオールドドバイ地区へ。ここは古い町並みが多く残っていました。

 お昼ご飯(ただ、朝食のラストオーダーの時間だったのでメニューは朝ご飯です)を頂き、近くのディスカウントストアで買い物。ここで、店員の女性に日本語で話しかけられました。以前、栃木県に住んでいたそうで、どこから来たの?と。横浜からサッカーを観に来たと伝えると、ああ、テレビで宣伝していた試合ね。ここドバイは娯楽が少ない。栃木にいたときはアフターファイブも楽しかったけど、ドバイは仕事後に遊べる場所も少ないし、街全体の活気がない。とても寂しいし日本が恋しい、と。今の日本は景気も良くないし、同じく活気はないかもしれない、という話をしました。こうやって現地の方に話かけられるのはとても嬉しいですね。

 そして荷物をホテルへ預け、ついにスタジアムへ。試合が行われるハッザーア・ビン・ザーイド・スタジアムへはバスで1時間半の道のりです。道中、ラクダを見かけて興奮したり、延々とつづく砂漠を見ながら、ここまでのマリノスの道のりを思い返し、試合への気持ちが昂ぶります。

 相手チームのマリノス側に用意した2000枚のチケットが直前に半数ちかく減らされたり(UAE渡航後にチケットの抽選に外れ、チケットがないまま不安な気持ちでスタジアムに向かったサポーターが何人もいました)、直前に追加で用意されたチケットは、当初のチケット代より高額になり慌ててサポーターみんなで現金をかき集めることになったり、バスが当初駐車するはずだったスペースは占拠され、駐車できなくなってしまったり、スタジアムに入るにも厳しいボディチェックを受けたり(水も持ち込み禁止、女性は別レーンで女性スタッフに鞄の底まですべてチェックされました。)、アウェイの洗礼、では済ませられないような様々な困難を乗り越え、ついにスタジアム内へ。

 無料の水を受け取り、座席に向かいます。(ちなみにトイレはトイレットペーパーが流せません。アウェイの洗礼です。笑)

 席に座って、周りを見てとても驚きました。

 遠い日本の地からこれだけ多くのマリノスサポーターが現地へ駆けつけていました。

https://x.com/prompt_fmarinos/status/1794390832562471222

 結果は5-1(トータルスコア6-3。)で負けてしまい準優勝で終わりました。点差ほどの実力差はなく、ポープ選手の退場や畠中選手の負傷など、想定外のことが起きてしまったこと、代表経験が乏しく、国際試合での経験値が低かったこと、アウェイ中東という異様な雰囲気に飲まれてしまったこと、敗因は様々ありますが、個人的には悔しいものの、自分達のいる立ち位置がよく分かり、納得した気持ちもある結果となりました。

 優勝に手がかかっている状態まで来て、この結果になってしまったこと自体は本当に悔しいです。ただ、今回優勝したアルアインも、何度も決勝で負けているわけで、ようやく、スタートラインに立てたのかもしれません。この悔しさを知ったからこそ、ますますACL制覇への気持ちが強くなりました。

 リードしているアルアインサポーターがピッチに水を放り込んだり、試合中に発煙筒を炊き出したり、客席に入ったボールを返さなかったり、得点するたびに選手が跪いて神様に感謝したり、また、試合後は相手サポーターの子ども達にブーイングされたり、バスの中にまで煽りに来たり、取り囲まれてクラクションを鳴らされたりと、とても日本では体験できないような体験をしました。

 決勝戦をアウェイ、それも中東で見るという経験は人生でそう何度もあることではありません。この異様な、日本では感じたことのない不気味ささえある雰囲気を、身をもって感じられたことは、私個人にとっても、サポーターとしてもおおきな財産になりました。

 優勝したアルアインの表彰式を最後まで見ていたキャプテン喜田選手の背中が忘れられません。喜田選手をアジアチャンピオンにしたい。その気持ちがますます強くなりました。

 初めての海外遠征、苦い思い出にはなりましたが、遠い中東の地でマリノスの選手、スタッフ、サポーター達と戦えたことは何よりの誇りです。

 この悔しさを胸に、またこれから、クラブ、チームの力になりたいと思います。