ブログではご無沙汰しています。弁護士岩井知大です。

 

平成28年2月7日、青年法律家協会主催で開催された座間宮ガレイさんの講演会

「激おこ!法律家のための選挙学習会&憲法と人権を守る弁護士を国会に送ろう」

を聞きに行ってきました。

 

座間宮ガレイさんをご存じない方も多いかなと思うのですが、

座間宮さんは、1977年石川県生まれ、早稲田大学法学部を中退し、

その後、放送作家として、大竹まことさんがメンバーである東京シティボーイズの原発コントの脚本や、

テレビ朝日「ナニコレ珍百景」等に関わっていらっしゃいました。

 

まともな法曹関係者であれば、先の安保法の成立の際、

立憲主義が損なわれる危機感を感じたはずです。

 

現在、その危機は一見鎮まっているように見えますが、安保法の成立後、

内閣支持率の回復を受けて、現政権が憲法無視の行動をする可能性は大いにあると言えます。

 

かつてこれほど憲法を蔑ろにした政権はありません。

 

ただ、変な言い方ですが、今回の安保法成立のお陰で私は、

与党野党問わずこれまでの政治家は「憲法は侵さない」という当たり前のことをちゃんと守ってきてくれたのだと気づくと同時に、

今の政権が極めて危険であることを思い知ることが出来ました。

 

弁護士2年目で法律家としての駆け出しだった私にとって、憲法が目の前で失われていくのは強烈な体験だったのですが、

多くの国民にとってもこれは強烈な体験だったはずです。

安保法成立の日、国会前に限らず、全国各地で、大きな怒りが渦巻いていました。

 

前置きが長くなりましたが、今回の講演は、野党共闘を一般国民がバックアップしていこうというものでした。

 

安保法が通過したの有権者の責任。

座間宮さんは、こう総括されていました。

 

この過ちを繰り返してはいけない。

 

2014年、野党が共闘していれば、3分の1議席を超えることが出来た。

一議席でも超えていれば、安保法は成立していない。

法律を廃案にするには、政権を取らなければならない。

これはあまりにハードルが高い。

 

国民も野党も、もう、うっかりは許されない。

声を上げなければ、変わらない。声を上げれば政党は意識する。

票を失いたくないという政党の打算を信じよう。

目覚めよ、主権者たる有権者。

 

大まかですがこのような内容でした。

講演では、さらに具体的に野党の共闘を草の根の一般国民がバックアップするやり方が提案され非常に参考になりました。

 

安保法成立のお陰で、主権が国民から奪われていることにようやくはっきりと気づかせて貰えました。

 

参院選まであと5ヶ月。主権を取り戻す大事な5ヶ月がこれから始まります。

2016年2月3日

湘南ベルマーレ

弁護士黒澤知弘です。

 

当事務所もオフィシャルクラブパートナーとなっている湘南ベルマーレ。

今期も当事務所は、継続してオフィシャルクラブパートナーとなります。

http://www.bellmare.co.jp/officialclubpartner2016

(オフィシャルパートナー欄、上から10段目の左端に掲載されています)

 

また、当事務所のメンバーも多数参加し、

湘南ベルマーレの支援、湘南ベルマーレを通じての地域の活性化、地域の豊かさ、

幸福度を向上させることを活動目的とした「湘南弁護団」を結成しています。

 

この湘南弁護団の活動が、遅ればせながら、湘南ジャーナルさんで紹介されていました。

http://www.shonan-journal.com/archives/15328

 

「湘南ベルマーレスタッフもお勉強 クラブ支援する弁護団が法律講座

 湘南ベルマーレを支援する弁護士らで作るSDL(湘南弁護団)では

「クラブ総合力向上を目指すためには特に経済的基盤の確立、クラブスタッフの一層の強化が必要である」とし、

ニーズを踏まえた講座や研修会を実施していくとして10日、第1回目となる法律講座を開催した。

なお同団体は「専用スタジアム」も視野に入れ、法的な観点から意見を発信していくともしている。」

 

この時の挨拶の内容は添付の「ご挨拶」のとおりですのでご覧下さい。

 

ご挨拶

こんにちは。司法修習生のKです。

 

司法試験に合格すると、埼玉県和光市にある司法研修所での修習と

配属地での修習を受けることになります。

 

そして、配属地の修習は民事裁判、刑事裁判、検察、弁護の4クールに分けられ、

裁判所、検察庁、法律事務所にそれぞれ行きます。

 

私は弁護修習の時、馬車道法律事務所でお世話になりました。

 

弁護修習を経験して感じたのは、先生方が一つ一つの事件に本当に真摯に向き合っているということです。

弁護士は多くの事件を同時に抱えていますが、その人にとっては一生に一度のことであり、

弁護士という職業がどれだけ責任の重い仕事であるかということを改めて強く感じました。

 

自分の志す職業が自分の仕事ぶりによって

人の一生を左右するものであることを心に刻み、仕事をしていきたいと思いました。

 

また、先生方の法律相談に同席させていただくことで、

自分だったらどのように相談者の方に応対するかについて,その場で考える訓練ともなりました。

 

自分が妥当と考える手段と依頼者の望むことが必ずしも一致しないこと、

その場合にどうすべきかということを考えさせられました。

 

そして、先生方が依頼者への報告をまめにされていることも,とても印象的でした。

 

民事裁判では、代理人である弁護士だけが出席し、当事者は来ないことがほとんどですが、

法廷が終わると、毎回依頼者の方に報告をきっちりとされていました。

 

その姿を見て、事件についての報告と今後の展望を小まめに連絡することで、

依頼者との信頼関係を構築・維持していくのだと学ぶことができました。

 

約2か月間という短い期間ではありましたが、とても充実した修習を経験させていただきました。

 

事務所の先生方、事務の皆さんがとても優しく、温かく接してくださって、

弁護士実務を色々な角度から見ることができました。

 

修習での経験は、実際に弁護士が働いている姿を、間近で初めて見たものであり、

一生忘れることはないと思います。

 

先日、二回試験(司法修習の修了試験)の結果発表があり、

私も弁護士登録致しました(そのため,正確に言うと,題名は「元第68期司法修習生から」です…)。

 

これから数十年に亘り、弁護士として人の一生を背負っていくことになるのかと思うと、

身震いのする思いですが、一年間での修習で学んだことを元に、

今後も,貪欲に勉強し続けるという姿勢を忘れず,実務に就きたいと思っています。